チューリッヒの植物園にて、ショクダイオオコンニャク(Amorphophallus titanum)が開花したとのことで見てきました。
2019年以来の開花ということで、植物園は普段18時閉園なのを21時までに延長しての対応。
日本でもつくば植物園などが育てているのですが、これまで開花の時期を逃し続けてきたので、今回チューリッヒで、しかもラボから30分くらいで行ける距離で実際にみられたのはラッキーでした。
どうやらスイスでも一大ニュースになっていたようで、植物園の温室の前には長蛇の列が。
温室に入る前からわかる腐敗臭(生ゴミのような匂い)。かなり臭かったですが、人間とはえらいもので並んでいるうちに慣れていました笑
スマトラ島にのみ自生するサトイモ科のショクダイオオコンニャク。
現在は絶滅危惧種に指定されています。
ショクダイオオコンニャクは他殖性(自分の花粉で受粉ができない性質)。
というのも、めしべは開花当日しか花粉を受け付けないのに、雄蕊は開花2日目から花粉を放出するのでどうやっても自分では受粉できないというメカニズムなんだそうです。
今回の開花に合わせてショクダイオオコンニャクを育てている近隣の植物園の職員さんが、次回の開花に備えて花粉を採取しに来たと聞きました。
多分この人。この距離はかなり臭そう。。。
花粉は凍結保存できるようです。方法を詳しく知りたいのでまた今度つくば植物園に行った時に聞いてみようと思います。
おかだ